2010年3月6日土曜日

トヨタ問題とパソコン

ここ最近、世間では「トヨタ問題」が話題になっていますが、そもそもパソコンについても同様の問題があるのではないかと疑問に思っています。

例えば、田中康夫さんがこのトヨタ問題について、トヨタがコンシューマー・インではなく、プロダクト・アウトな体質にあったことが原因、と指摘している点に同感です。
つまり、消費者の立場ではなく、生産者の立場でモノ作りをしていた点が問題の根底にある、という指摘です。

ふり返ってパソコンについて考えてみると、多くのメーカーは消費者ニーズに応じたモデルを提供しているように見えますが、本当に消費者が望んでいるパソコンが売られているでしょうか?
何となく、マイクロソフトのOSと、インテルのCPUを使って、それらの都合に合わせた商品を組み立てて販売しているだけのような気がします。 まさにプロダクト・アウトです。


そして最大の問題点は、パソコンメーカーは「誰でも快適かつ安全に使用できる」ような幻想を与えてしまっていることにあるのではないかと思います。実際問題として、パソコンは普通に使っていてもフリーズしたり、エラーを起こすこともあります。ウイルス対策やセキュリティアップデートなど、使用者にある程度のスキルを求めますが、そのことを前にアピールするメーカーは一つもありません。

幸い、一般家庭でパソコンがエラーを起こしても、人の命に関わるケースはほとんどありませんので大きな問題にはなっていませんが、ある意味、消費者を騙すような現在のパソコンメーカーの在り方には大きな疑問が残ります。

クルマもパソコンも人間が作ったモノである限り、壊れるし、不具合もあります。
そのことを使う側が理解して初めて、本当にそれらを活かすことができるのではないでしょうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿